愛知県「エシカル×あいち」動画:1分でわかる「エシカル消費」
エシカル=思いやり
エシカル (ethical)とは「倫理的な/道徳的な/良心のある」という意味。
私たちの幸せの裏側で、弱者への搾取や地球環境破壊などで、誰かや何かが犠牲になっているとしたら、本当の幸せと感じられるでしょうか。物事の背景や裏側に思いを巡らして、社会や環境に優しいか、関わる人みんなが喜んでいるのか、人も自然も、地球上すべての命がハッピーであるよう、思いやる心がエシカルの美意識です。優しい気持ちで、賢く考えて「買うものを選択」する。それがエシカルです。
「エシカルな商品とは」
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地球環境に負担の少ないオーガニック素材、天然・自然素材、リサイクル素材などを活かしている。
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生産者・労働者に対し正しい労働環境が守られ、公正な賃金が支払われ、弱い立場の人々に雇用の機会を生みだし、人や社会への配慮のあるフェアなトレードが行われている。
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地域に伝わる伝統技術・製法・産業を活かし、継承する努力がされている。
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魅力的なデザイン・確かな品質を目指したものづくりがされている。
エシカル&フェアトレード・ブランド
「エシカル・ブランドの種類は」
フェアトレード:公正な取引・途上国に雇用創出
ナチュラル:有機栽培・天然・自然素材
アップサイクル:3R/再生利用・再使用・ゴミ発生抑制
サスティナブル:持続可能
クラフトマンシップ:伝統技術継承
ローカル メイド:地産地消
アニマルフレンドリー:動物配慮
ウェイストレス:ごみ排出削減
ソーシャル プロダクツ:社会貢献
など
「フェアトレードとは」
人・地球・社会にやさしい、公正な、思いやりの取引です。
アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家など、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで彼らが自らの力で暮らしを向上し、自立することで、児童労働・貧困問題の解決につながります。また、農薬や化学肥料に頼らない自然農法や、生産地で採れる自然素材と伝統技術、手仕事を活かした生産によって、地域の文化・伝統・環境を守り、持続可能な社会の実現を目指します。
「フェアトレードタウンとは」
まちぐるみでフェアトレードを推進し、地域社会のみんなで一緒にフェアトレードの理念を広げる運動です。2000年にイギリスのガースタング(人口約5000人の町)で始まりました。市民、行政、企業・商店、市民団体が一体となり、フェアトレード製品の購入・販売を積極的に行います。さらにフェアトレードの理念を広くとらえ、地域内での地産地消や立場の弱い方々への雇用創出など、フェアなトレードを応援します。世界でフェアトレードタウンの数は約2000箇所。
「日本のフェアトレードタウンは」
日本国内では、第1号はアジア初の熊本市(2011年)、次に名古屋市(2015年)、逗子市(2016年)、浜松市(2017年)、2019年は、札幌市と三重県いなべ市が認定され、6つのフェアトレードタウンがあります。さらに日本各地でフェアトレードタウンを目指す運動が広がっています。タウン認定には6つの基準があり最後には、市(町)議会での議決と、市(町)長によるフェアトレード宣言が必要となります。(一社)日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が日本での認定を行っています。
「名古屋市はフェアトレードタウン認定都市」
2015年9月19日に名古屋市はフェアトレードタウンに認定されました。市民団体「NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)」が中心となり、まちぐるみでフェアトレード推進を展開。その草の根の活動が実り認定となり、その後の更新継続を担っています。市の担当の名古屋市環境局と共にイベントやセミナーなど開催している。名古屋市の小学校ではフェアトレード認証ゴマが給食に導入されたり、市の職員のユニフォームにフェアトレード認証コットンが採用されたりしている。
(詳しくはサイト内のコラムをご覧ください。「給食について」「ユニフォームについて」)
NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN) の想い
「地球とのフェアトレード~地域と世界を、今と未来をつなぐ~」を合言葉に
「世界」に対しても「地域」に対しても「地球」に対してもフェアであることを目指して、仲間を増やしていくことを大事にしています。タウンを盛り上げるためには、フェアトレードの本来の意義に重きをおきつつも、市民の皆さんに広くフェアトレードが響くよう、貧困問題・児童労働問題を是正する「フェアトレード」という言葉を広く解釈して、自分たちの足元にある地域の課題解決にもつなげ、地域に根ざして、地産地消・地域活性化、国内・地域内での立場の弱い方々への仕事の創出など、地域や社会に貢献するフェア(公正)であることを応援し、さらには、地球上の自然の恵みに対して、自然環境への配慮、生物多様性の保護を大事に、未来に美しい地球を残すフェアな暮らしを提案する「地球とのフェアトレード」=「エシカル」な理念で、フェアトレードタウン運動を展開しています。
NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)
「エシカル&フェアトレード・ブランド」監修
原田さとみ http://satomiharada.com/
エシカル・ペネロープ株式会社 代表
NPO法人フェアトレード名古屋ネットワーク(FTNN)理事
一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)代表理事
一般社団法人 日本エシカル推進協議会(JEI)理事